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インド紅茶の究極ガイド~アッサムからダージリンまで~

世界中には何百種類ものお茶が存在しています。それらを分かりやすくするため、原産国など様々な特徴ごとでのグループ分けが行われています。主要な原産国のひとつが、世界第2位の茶葉の輸出量を誇るインドです。 

しかし、ヨガや仏教、ボリウッドを生んだこの国のお茶について、皆さんはどの程度ご存知でしょうか?なぜ、インド産の紅茶は今日、世界中のスーパーマーケットの紅茶コーナーの大部分を占めているのでしょうか?順を追って見てゆきましょう。

知られているお茶の品種の数について

一般的に茶の木と呼ばれるのは、学名カメリア・シネンシス(Camellia sinensis)という植物です。この植物の葉から、紅茶、緑茶、黄茶、白茶、ウーロン茶、プーアル茶の6種類のお茶が作られます。また、それぞれのお茶は次のような指標で分類されます。

  • 茶葉の種類
  • 加工形態
  • 添加物の有無
  • 生産地

 

インドのお茶の歴史

植物としての茶の木は、古くからインドの人々に親しまれていました。インドの人々が食用として茶葉を摂取していたことは、紀元後数世紀の記録にも残っています。しかし、インドでお茶が飲み物として普及したのは、18世紀にイギリス人が訪れるようになってからのことです。

中国から茶葉を買い続けるのは高くつくと考えたイギリスが、中国から茶の種を盗み出したという物語は、多くの人が聞いたことがあることでしょう。こうして幾度かの試行の末、こっそりと中国から持ち出された茶の種や苗はインドの大地にもたらされ、その後見事に根付き、1720年代にはすでにイギリスの東インド会社がアッサム地方で大規模な茶の生産を始めるにいたります。


インドでの茶葉の生産量は安定して大きく伸び続け、30年ほどが経った頃には、中国は茶の独占とイギリス経済、そしてその他の国々の経済への影響力を失ってしまったことを悟ります。20世紀初頭には、インド紅茶は世界の紅茶消費を支える存在となりました。その力強さは、現在インド紅茶のパッケージによく描かれている象を思わせるものがあります。

興味深いことに、インドの茶産業は中国からもたらされた8万粒のカメリア・シネンシス(Camellia chinensis)の種子から始まったものの、結果的には今日、インドの茶園で栽培されている茶の木のほとんどは、カメリア・シネンシスの変種アッサミカ(Camellia sinensis var. assamica)となっています。そう、これはもともとインドにあった品種です。そう思えば、なぜ18世紀に中国から苦労して種や苗を盗み出したりしたのか、不思議にもなります。

現在、インドでは年間約150万トンのお茶が生産されていて、世界第2位のお茶の輸出国となっています。

インド紅茶の品種

インド紅茶は多数の種類に分類することができますが、まずは大きく茶園の位置する地域別に、ダージリン、アッサム、ニルギリ、シッキムの4つに分けることができます。

ダージリン

インドで最も有名かつ高価とされる茶葉は、ヒマラヤ山脈の斜面で栽培され、手摘みで収穫されるダージリンです。この名は、インドの西ベンガル州北部にある都市の名前です。ダージリンティーは、インドでの茶栽培の立役者であるイギリスで特に高く評価されています。この地域で栽培されているのは、中国から持ち込まれたカメリア・シネンシスであるため、インドの他の地域で生産される紅茶とは、味わいに大きな違いがあります。

それでも、ダージリンを高評価するのはイギリスの人々だけではなく、他の多くの国々でも最高級品として扱われています。それも当然の話で、真のダージリンは茎の先端にある芯芽と、その下の2枚の葉(一芯二葉)だけを摘み取って使います。1キログラムの茶葉を得るには1万枚以上の葉を手作業で摘み取らなければならないのです。ダージリンの茶葉のほとんどは紅茶に加工されますが、一部、緑茶やウーロン茶が作られることもあります。ダージリンティーは繊細で洗練された味わいが特徴です。

春一番に収穫されるダージリンは、明るい水色と柔らかい味を持つため、見た目にも香りにも緑茶を思わせます。ダージリンがしばしば「紅茶のシャンパン」と呼ばれる所以です。とはいえ、製造方法や淹れ方に関していうと、やはり紅茶であることは間違いありません。

 

アッサム

インド紅茶の中で、最もお手頃で最も人気のある紅茶です。世界市場に出回っている紅茶の大半はアッサムティーであるといっても過言ではないほどです。しかしその販売価格は、茶葉の収穫や加工の仕方によって大きく変わってきます。アッサム紅茶は濃厚なコクと甘み、芳醇な香り、赤褐色の水色が特徴です。アッサミカ種(Camellia sinensis var. assamica)が使われていますが、これは中国種のような低木ではなく、高さ20メートルにもなる高木です。もちろん、通常は高くなりすぎないよう管理されています。

茶農園のほとんどはインド北東部アッサム州にあります。摘み取り作業はほとんどの場合、機械が利用される機械収穫です。栽培面積が広いうえ、機械を導入した生産方式が導入されているため、アッサムティーの価格は手頃な水準に抑えられているのです。

ニルギリ

ニルギリはインド南部の山地に付けられた名前であり、そのニルギリ丘陵の麓で栽培されるお茶の名前でもあります。ニルギリティーは、マイルドで繊細でありながらコクのある味わいが特徴です。ダージリンと同様に最高級品種として扱われていて、ほとんどがブレンドティーとして流通しています。この産地の紅茶の特徴は、海抜2,000メートルの標高の高い山の斜面で栽培され、季節を問わず一年中収穫できることです。もっとも、年に2回、春と秋にだけ収穫されることが多くなっています。機械による摘み取りができないので、収穫は手作業で行われます。これが価格と品質が高い理由です。ニルギリの茶葉はほとんどが紅茶に加工されますが、例外的に白茶、緑茶、ウーロン茶に加工されることもあります。

 

シッキム

インド紅茶の中では最も新しく生まれた品種で、ダージリンに並ぶ高品質とされています。シッキムで紅茶の栽培が始まったのは1969年です。海抜1,000〜2,000メートルの高地で100%有機栽培される茶葉は、手摘みで収穫されます。収穫は春、夏、秋の年3回行われ、春摘みの茶葉が最も価値が高いとされています。

シッキムの茶葉は紅茶だけでなく、緑茶、白茶、ウーロン茶にも加工されています。黄金色に輝くシッキムティーは、甘みのある味わいと、華やかでフローラルな香りが特徴です。ほとんどがインド国内で消費されていて、輸出されるのは生産量のわずか25%のみです。

 マサラ

インドでは、紅茶にミルクを入れるミルクティーが人気ですが、より正確には、ミルクに紅茶を入れて飲むと表現すべきかもしれません。さらに水で薄めることもありますし、そうしないこともあるようです。 

 鍋の牛乳に茶葉を入れ、火にかけて沸騰させ、その後、スパイスと砂糖を入れるのが、インドの古典的なマサラティーの作り方です。

 スパイスをきかせたマサラティーは昔から有名で、インドの国の食文化の象徴的存在となっています。現在ではお湯を注ぐだけで、ほんの数秒でマサラティーを楽しめる粉末や、スパイスをミックスした茶葉も売られています。もちろん味にこだわるマサラティーの愛好家の間では、鍋を火にかけて作る方法が人気です。いずれにしても、マサラティーは免疫系を強め、風邪などに対する抵抗力を高め、寒い季節には体を温めるのに役立つと考えられています。

インド紅茶にまつわる興味深い事実

  • 製法による分類ではインド紅茶はルースリーフ、CTC(粒状)、パウダーの3種に大別されます。特にインドでは、しっかりとした味わいの紅茶ができるCTCが人気を集めています。輸出向けには、フルリーフからブロークンまで、大小のルースリーフが多くなっています。
  • インドでも茶葉から作られる飲み物は、世界の他の多くの国と同じ「チャイ」という名で呼ばれています。
  • 現在では世界中の紅茶業界に広がっているCTC製法は、当初、インド紅茶の加工法として発明されたものです。
  • インドは世界第2位の紅茶生産国であり、世界トップクラスの紅茶消費国でもあります。

 

インド紅茶の淹れ方

インドの古典的なアッサム紅茶は、ごく標準的な方法で淹れるのが一番でしょう。茶葉は水150ml に対し2〜3グラムを使います。熱湯を注いで5分ほど蒸らせば完成です。これの前にティーポットを温め、さらに茶葉を洗う、つまり茶葉に熱湯をかけてすぐに水切りするとよいでしょう。これらの手順は、どちらも紅茶の味をワンランクアップさせてくれます。ろ過されたきれいな水を使うこともとても大切で、できればペットボトルの水を使いましょう。

高品質のダージリン、ニルギリ、シッキムが手に入ったら、90度くらいのお湯を使うことをお勧めします。インド産のウーロン茶を淹れる際も同様です。インド産の白茶と緑茶は、75~80度以下のお湯で淹れるようにしましょう。

 

インド紅茶の選び方

十人十色というように、人の数だけ好みがあります。大きなホールリーフのルースが好きな人もいれば、ティーバッグが好きな人、CTC製法の粒状の紅茶が好きな人もいます。いずれにしても言えることは、いずれにしても言えることは、茶葉は香り高く、異臭なく異物の混入がないものでなければなりません。基本的に紅茶は高価なものほど高品質であるものですが、手頃な価格のものであっても、期待に十分応えてくれるような素晴らしい茶葉に出会うことも決して少なくありません。

 

 

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